幼稚園も新しい年度が始まりました。
　
　今年は新型コロナウイルスのことで、これまでにない状況の中でスタートになりました。
地域によっては、入園式や入学式ができないだけでなく、学校の臨時休業が続いています。そういう中に、予定通りの入園式で、新入園児さんを迎えることができましたことは、嬉しいことでした。
　新入園児さんも、入園式から半月余りが過ぎました。少しずつ幼稚園の生活の流れに慣れて、表情にも落着きが見られるようになってきました。毎朝お母さんと離れるときに悲しい思いをしている子どもさんも、日に日に変化しています。
　例年ならば、４月に親子遠足に行ったり、父母の会の総会を開いたりして、子どもさんの園の様子を見てもらったり、お互いの親睦をはかってもらっていますが、残念ながら、今年はまだそのようにできない状況です。
　テレビなどで報道されます新型コロナウイルス感染者の増加と拡大に、みんな揃っての保育がいつまでできるのか、ビクビクしながらの毎日です。
　決して楽観できない状況ですが、どのようなことになっても、幼稚園は子どもさんの成長を支える仕事に全力を尽くします。

　子育ての目的は、一言で言えば、子どもさんが親からしっかりと自立することです。どんなに可愛い子でも、一生寄り添い支えることはできません。その時が来れば、自分の人生を、自分で考え、自分で選択し、自分で決定し行動する。そしてそれに責任をとることができる。そういう大人になってくれた時、子育ては成功したといえるのだと思います。
　この困難の多い世界を、しっかりと生き抜く為には、たくさんのことを身に付けなければなりません。教育という大事な仕事には、長い時間が必要です。大らかな気持ちを忘れずに、あせらず、コツコツと子どもさんの成長を応援しましょう。

　人生で一番大事だといわれる幼児期に、私どもの幼稚園を選んでもらいました。この幼稚園に出して良かったと言われるように、教職員一同力を合わせます。保護者の皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。