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2018.11.18

『第95回 母と子のためのコンサート』 (2012.12)

私どもの学園には恒例の行事がいろいろあります。その1つに、「母と子のためのコンサート」があります。園児とその保護者を対象としたクラシック音楽のコンサートです。指宿幼稚園と柳和幼稚園、それぞれで演奏してもらっています。
 つい先日、第95回目のコンサートが終わりました。今回はソプラノとフルート、ピアノの演奏で、4人の先生をお迎えしました。先生方と一緒に、今回も楽しく感動的な時を過ごすことができました。
 思いも掛けないことから始まったこのコンサートが、こんなにも長く続けることができて、大変有難いことです。32年前、幼稚園に出入りの絵本屋さんが、鹿児島短期大学におもしろい先生がいるから紹介したいということでした。それから間もなくお会いする機会ができて、大学の研修室を訪ねました。その方は、乳児を持つお母さんであり、音楽の先生でした。楽しく会話が弾みましたが、その傍らに置かれたバスケットの中には赤ちゃんが寝ておりました。
 私の「園児を音楽の好きな人に育てるには、何が大事か」との質問に、先生の答えは明快でした。「それは良い音を、生で聴かすことですね」。
「それであれば、地方の幼稚園では無理ですね」と言った私に、「行きますよ」と言ってくださったことから、このコンサートは始まりました。その先生は、それから間もなく福島の大学に行ってしまわれましたが、あとのお世話をしてくださる方を決めていかれましたので、現在も続けることができています。
 毎回いろいろな楽器の演奏を間近に聞ける贅沢なコンサートです。大きなチェンバロン、ハーブ、マリンバから小さなピッコロまで、オーケストラで使われるほとんどの楽器を演奏してもらいました。
 近頃は、幼稚園の関係者だけでなく、音楽の好きな方々も来られるようになって、幼児から80歳を越える年配の方までが一緒に楽しんでいます。素晴らしい音色に幼児たちが聴き入る姿を見るのは、なんとも嬉しいことです。 
 あと1年余りで、100回を迎えますが、地域の方々にももっとおいでいただいて、これからも長く続けられます様に願っています。